今年のアカデミー賞作品賞の「ハートロッカー」

観てみました。
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ハートロッカーは、「the hurt locker」で
米軍のスラングで「棺桶」とか「苦痛の極限」とかって意味らしい。

あらすじとかはネットに多分載ってるので感想を述べると

まず、すごく臨場感のある映画だった。

日常に存在する戦争。そんなイメージ。

でも、反戦映画ではない。当然ドキュメンタリーでもないし、かといってヒューマンドラマともいえない。

なかなかカテゴライズしづらい映画かなと思ったけど
(この下ネタばれだったらすみません)

後半から色々な出来事をきっかけに主人公が暴走し始めるシーンや

終盤の自爆テロの後、帰る途中の車の中での会話

家族との少しの時間を過ごした後、再度戦場へ戻っていくシーン。

過酷な戦場で、明日の命もわからない中
でも、ここでしか生きられないというような一種の「性」を描いているように思えて少し切なくなった。

日常生活に戻って、スーパーのシリアルの山の前で
所在なさげに立ち尽くす姿とは対照的に

最後、戦場に戻って爆弾処理に向かう主人公は、
意気揚々と、武者震いをしているようにも見えたし。


あと映像と音楽は全体的に素晴らしかった。

特に中盤の荒野の銃撃戦のシーン。

じりじり焼けつく太陽と、焦燥感。
ライフルの薬莢がゆっくりと回転しながら砂に落ちて、
前を見ると蜃気楼の向こう、相手が血を流して倒れている

そこの描写がものすごく恰好よかったし、色気すら感じた。


観終わった直後は実はちょっと地味だったなあ、とも思ったけど

後から思い出して色々考えると、じわじわ良くなってくるんだよね。。


時間を少し置いて、もう一度観てみたいなとか思います。