24人のビリー・ミリガン、
私の価値観を作った一つの大きな要素だと思う。

人間っていう存在の潜在的なキャパシティの広さ。
内面に持ちうる宇宙的な可能性。

自分に、一種の寛容的な考え方を与えてくれたものな気がする。

ビリーミリガンの中に棲んでた24人の様々な人格

英国人の学者、ロシア人の荒くれ者、
芸術家、聾唖の女の子、レズビアン

それは最終的に「教師」っていうひとつの人格に統合された。

なんか今のわたしも

自分を統合しなきゃいけない気がする。

伊藤計劃の「ハーモニー」では
人間の意志っていうのは、自分の中の多くの欲求がいろんな意見をわめいているのを
会議でまとめているようなものだって言ってた。

それってすごくしっくりくる。
きっとビリーミリガンの24人も、もともと彼の中でわめいていた欲求たちで

それが極度のストレスとかで
通常以上に独立の程度が大きくなった結果が

解離性人格障害って言われるものになっただけだと思う。
程度の問題。

きっと常識と非常識の境目なんて、曖昧なものなんだ。

わたしは自分の中でわめいてるたくさんの自分を
もっと研ぎ澄まして、意思統一して、ひとつにまとめていきたい。

もっとこれが自分だって
言いたいんだ。

それで、これでいいんだよって自分に言ってあげたいんだ。