話題になってる映画【ドリーム】観てきました。

よかったです!
これは世の中で働いてる全ての人におすすめ。

1960年代、公民権運動の真っ只中のアメリカ、
NASAで働くキャサリン、メアリー、ドロシー、3人の黒人女性が、人種差別(併せて、男女差別)
で自らの能力を発揮しづらい環境の中、実力と工夫、勇気を持って
それぞれのキャリアを勝ち得ていく、というお話。

3人の魅力的なキャラクターに加えて
当時、ロシアに有人宇宙飛行で大きく遅れをとり、
国の威信を掛けてそれに追いつき、追い越そうとしている
そのピリピリしたスピード感の描写も素晴らしく、一瞬も退屈しなかった。

そして、学ぶことが多かった。

差別とか偏見について言えば
もちろん、奴隷制度の流れからくる黒人差別は野蛮だ。

ただ、きっと当時でいえばそれが当たり前、
特に白人側ではそれに疑問さえ持たない人が多かったのだと思う。

その中で、この映画でいえば
声をあげたり、勇気と誇りを持って持って行動した黒人女性たちはヒーローだ。
(逆風の中で自分を信じて声をあげるというのはものすごく勇気のいることだ)

特に、技術者になるための学位を得るために、メアリーが嘆願書を持って
判事に訴えるシーンが素晴らしかった。
毅然として、誇りをもった、鮮やかで熱いプレゼンテーション。
(本気で今後の人生でのプレゼンの参考事例にしようと思った、、)

一方で、はじめはいじわるをしたり、彼女たちが活躍していくのを邪魔しつつも
最終的に彼女たちを認めていく白人の同僚たちも、
今までと違う考え方を受け入れた、という点で尊敬に値すると思った。

ケビンコスナー演じる本部長や、「キャサリンが計算するなら飛ぶ」
と言い切ったイケメンパイロットは、いわずもがな。
彼らは、本質を追求するために変革をしていける、真のプロフェッショナルなんだろうな。

単一民族国家の日本で、人種差別の肌感を正しく理解することは難しいと思うし
(例えばこの映画の中でcoloredと書かれている中には黄色人種も入るはずなのだけど、
私たちはそれを肌で感じた経験があまりに少ない)

2017年には当時と比べて女性の地位も格段に向上しているのは明らか。

ただ、差別や偏見は、その中でも日常の中に普遍的に存在している。

例えば男女、学歴、年齢、妊娠しているかしてないか、結婚しているかしてないか、
家族構成、経済状況。
社会的立場、肩書(例えば社会的立場の高い人=優れている、とそこで思考停止するのもある意味偏見なのかも)

あげればキリがないけれど、この映画をみて思ったのは
そういうものを作り上げているのは、私たち自身、1人1人のほとんどは悪意のない、意識。
(もしくはすでに無意識かもしれない)

ドロシーが、白人の女性管理職の「勘違いしないでね、偏見は持ってないの」
という発言に対して
「わかります。偏見を持ってないと信じていらっしゃるということは、わかります」
と返した。

そういうものが、多かれ少なかれ私たち1人1人の中にあるんだと思う。
そして、それは壊していけるものだと思う。
壊して、デモグラは関係なく、本質を追求するために(あるいは到達するべき目標のために、ということもあるだろう)それを取り払って行動していける。

きっとすごく難しいことだし
自分の作り上げた常識や、プライドを時には自ら壊したり
あるいは巧みに飼い慣らしていかなければいけないことだと思う。

でも、できることならそういう人になりたいなあと
この映画を観ていて思った。