昔から夢の中では何度も訪れているのに、

現実には存在しない場所っていうのがある。

それは、実家のすぐ側だったり、

学校の近くだったり、現実にある場所にパラレルで存在してるようなイメージ。

例えばその場所へ続く道の入り口は本当に存在するのだけど、

その道を通り抜けると、夢の中でしか行けない場所にたどり着くとかそんな感じで

不思議と懐かしい。

昨日の夢もそんな場所が舞台だった。

輝くような金髪で、赤い綺麗な目をした男の子。

その子は何千年も生き続けていて、

遠い昔には畏怖の対象で、監禁されて虐げられていたようなこともあったことを

なぜか私は知っていた。(なんかちょっとAIRみたい)

でもその子は、私の友達で

そして私も小さな子供で

一緒に真っ赤な着物をマントみたいにしてはしゃぎながら、走り回っている。

ふと、その夢の中の場所に繋がる道(そこは、森の中のトンネルみたいな場所で)

を走り抜けようとしていると

音楽と、女の人の柔らかな歌声が聴こえてくる。

繊細で複雑なリズムと、降り注ぐような、きらめく反響音に満ちた
天界で作られたみたいなとても美しい音楽

わたしは、それを聴いたことがあった。

いろんな場所で、聴くことができる音楽が何パターンもあって
そのひとつだよって、わたしが男の子に説明する。

でもそれを、彼は自分の能力のせいだから、と怯えている。
何故かはわからないけれど。

その森の中のトンネルは、きれいに苔むしていて
ふわふわとした柔らかな緑の絨毯のようなのだけど

ふと気づくと、手や足がところどころ赤くなって
虫刺されや、硬い葉っぱで擦り切れたみたいに、引き攣って痛む。

何かに飲み込まれるような気がして
2人で必死で逃げ出そうとする。

柔らかな音楽はだんだんと音量と音圧を増して
降り注いでくる。

必死で走る、恐ろしくて。
でも何故か、同時にわくわくしていた。

そんな夢。

目が覚めて、耳の奥に、あの美しい音楽の残響が残っていた。

不思議と心地の良い朝だった。