sunnyside21

アラスカの街角で君は笑った

渋谷のインターネット会社で働いてるasantaです。 音楽や映画やアニメやインターネットビジネスについて 気づいたことを忘れないように書いてみます。

文学

6 10月

アルジャーノンに花束を

同じダニエル・キイス著の「24人のビリー・ミリガン」と併せて

学生の頃から大好きな本。

この間数年ぶり(5~6年ぶり?)に読んだ。

初めて読んだ時には

主人公チャーリィゴードンの、子供のように稚拙な文章が
少しづつ、確実に、進化するかのように大人びて鮮やかに花ひらいて
最後には誰も届かない高みへ登っていく、そのドラマティックな様子に心を奪われた

そして、情緒の成長をはるかに上回るスピードで
きっと世界中の誰よりも聡明な頭脳を持ってしまったチャーリィの葛藤

その苦しみや哀しみに、心を締め付けられた。
そして、退行していく運命の容赦なさ。

物語の中に私が入り込んで
チャーリィを慰めてあげられたらいいのに

そんな、もどかしさを感じたような記憶がある。

でも、今回読み返したときは、少し違うことを感じた。

チャーリィの、強さと
人格の美しさ。

自分が何者なのか、わからなくなるような恐ろしさを抱えて
苦しみながら、
また退行していくことを、受け入れつつも
やはり怯えたり、心が乱れたりしながら。

常人だったなら、全てを呪ってもおかしくないような状況

でもその中で、チャーリィは自分のなすべきことを為すこと、
世界でただ一人、こんな状況に置かれた人間として、のちの人々
(特にチャーリィがもともとそうだったように、障害のある人々)に残せるものを
自分の知能が限界を向かえるまえに全力で残していくことを選んだ。

そして、きっとそれを成し遂げた。
なんて強いんだろうと思った。

それができたのは、
アリス・キニアンが「あなたは昔から(知能が低くとも)何か内面に輝くものを持っていた」
と語った、そのチャーリィの人格の美しさ故だったのではないかな。と。

そんなことを今回読んでいて感じた。
そしていつものように、後半はひたすら泣きながら読んだ。

”ひとにわらわせておけば、友だちをつくるのはかんたんです。
ぼくわこれからいくところで、友だちをいっぱいつくるつもりです”

チャーリィゴードンは私のヒーローだと思った。


29 5月

チェーザレボルジア あるいは優雅なる冷酷

一気読みしました(^ ^)

使命感、というのに私たちは突き動かされたり、
または使命感を持てないことに焦ったりするわけだけど

マキャベリがチェーザレを評したように

使命感を持つ必要すらない、内在する野望があるのであれば、それが1番強い。

外部要因や、自身への問いかけで揺らぎがちな使命感よりも

内在する強靭な野望こそ、またはそれを持ち遂行していく者こそ、ある意味信頼に値するのかもしれない。

歴史小説にしては、ストーリーに対する事実の詳細な記述の割合が多いけれど

伝記というには、作者のチェーザレへの愛情や憧れが滲み出すぎていて

おもしろい読み物でした。



8 4月

ちいさいおうち

読みました

完全に暇つぶしのつもりだったのに、のめり込んでしまった

戦前〜戦中の東京の
イメージしていたのよりずっと普通の、
むしろ華やかな日常が 印象的であると同時に どこか他人事でない感じがして
心がざわざわした

こんな風に、日常の延長に非日常はふと横たわってくるのかもしれない
13 11月

Game of thrones


アメリカのテレビドラマGame of thronesを

シーズン3まで観終わりました(シーズン4は来年春放送らしい!)

そして抜け殻に・・

もうなんなの!作者はドSなの!?

よい役者さんぞろい&1話5億円くらいかけてるという本気さもあるけど

ストーリーが、読めない、、読めそうと思ったらこうくるか!だし

死なないだろうと思ってた人が死んじゃったり
死ぬかと思った人が死ななかったり

ああ~(´;ω;`)ブワッ

もう・・・・ラニスター家は(ティリオン以外は)滅んでしまえくそう!
スターク家瀕死だけどがんばってーーー!!!

ターガリエン家(というかデナーリス)は上り調子だけどなんかまだまだありそう・・

ティレル家はこのままグイグイいってラニスターをどうにかしてほしい。

そしてほぼ全ての登場人物の前途が多難すぎます。

ということで心をかき乱されております

かき乱されすぎて原著のA song of ice and fire.(英語版)にまで手を出してしまっている今日この頃。

小説で読むと、テレビドラマで端折られたシーンとか設定が結構ありますが
ドラマの役者さんたちがそれを演じてる風に脳内再生されるので
おもしろいです.。゚+.(・∀・)゚+.゚

小説の設定だとネッドは35歳だと・・(マジで!)
デナーリスがドロコの嫁になったのは14歳・・

ジョンスノウはもうすぐ15歳になるよ!とか言ってるぜ!

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どう見ても35歳に見えないドラマ冒頭のネッド

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ロリ系だけどさすがに14歳には見えない冒頭のデナーリス



知らない単語を調べながら読んでるのでまだ300ページ(iphoneで)くらいしか進んでないけど

通勤時間を中心にコツコツ読んでいきます・・・





19 9月

源氏物語 九つの変奏

寝ようと思ったのですがちょっと寝つけず・・もう1記事。

ブログでも何度も書いていますが
源氏物語が大好きなのです。

ちょっと前にこんな本を見つけたので読んでみました。

genji

著名な作家さんたちによる、源氏物語のオムニバス。

原作の筋を割と忠実になぞりつつ個性を加えている方もいれば、
元の設定から覆してしまうような解釈をしている方もいて

読みごたえありました。

特に町田康の末錘花と、金原ひとみの葵上は
個性的すぎて(正直ちょっとついていけなかったけど)笑っちゃいました。

末錘花は原作でも割とギャグ的な要素がある章だけど、
ここまでされるとw

個人的には
江國香織の夕顔が、特に秀逸でした。

もともと江國香織が大好きで、
源氏物語の女性の中では夕顔が大好きなので

願ってもない組み合わせだし
夕顔は江國香織の小説に出てきそうな人物ではあるので><
きっと合うだろうな~とは思ったけど

夕顔の章が本来持つ、儚さや美しさを
際立たせる文章表現や、光君と夕顔の人物描写が本当に素晴らしい。

最後の光源氏のセリフにはドキッとした。
けど、それが夕顔の章に漂ううすら寒さを的確に表してた。

角田光代の若紫が描き出した世界観もとても印象的だった、
けれど、解釈としては凡庸だったように思う(エラそうですみません・・)

そういう意味で素敵だと思ったのは、桐野夏生の女三宮。
源氏物語の中ではあまり主体的に語られない女三宮の独白とその解釈が、
新鮮かつ、心に突き刺さるようなものだった。

本編では意思が薄く頼りない女性という印象の彼女の
本性、そして女、の部分がこのようだったのか・・と想像するのは、凄く面白い。
桐野夏生さんの真骨頂という感じもしました。

あとは小池昌代さんの浮船も、
不思議な雰囲気にちょっと戸惑いつつ、最終的には引き込まれました。

今回は出てこなかったけど、
朧月夜や花散里がテーマの作品も読んでみたかった・・!!

と、読みながら色々考えるのも楽しく・・

これを読んだ後で、また本編(原作)に戻って読んでみるのも面白そう。

いいものを読みました(`・ω・´)








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